1979-05-22 第87回国会 参議院 社会労働委員会 第8号
昭和二九年 三月に米国がビキニ環礁で行った水爆実験による第五福龍丸の久保山氏等の被害問題が突発した。 また、政府は初めて予備費より原爆被爆者調査費を支出した。 昭和三〇年 政府は、一般会計予算に広島、長 崎の両県に居住する被爆者の一部に対し、精密検査や研究治療を行うための経費を計上した。
昭和二九年 三月に米国がビキニ環礁で行った水爆実験による第五福龍丸の久保山氏等の被害問題が突発した。 また、政府は初めて予備費より原爆被爆者調査費を支出した。 昭和三〇年 政府は、一般会計予算に広島、長 崎の両県に居住する被爆者の一部に対し、精密検査や研究治療を行うための経費を計上した。
(拍手) わが国は、世界唯一の原爆被災国として、また、第五福龍丸の事件等多くの犠牲者を出したのみならず、いまなお多くの放射能の影響を受けた人たちがベッドで死を待つ生活をしているのであります。また、放射能を受けた新妻が、生まれ来る子供への影響に不安を感じ、自殺をしたというような、数限りない悲劇があるのであります。
その時期というのは、まさにまたくしくもビキニで第五福龍丸が水爆実験の灰を浴びたその時期て一致しているわけであります。そして、その時期のことを思い起こしますと、当時、世界の原子力研究というものは、そのほとんどすべてが軍事利用のための研究である。平和利用の研究というものは非常にわずかしか行なわれなかった時期に日本の、原子力研究というのが始められた。
しかも私たちは、今回実験が行なわれておりますところの太平洋上におきまして、かつてのアメリカの実験によりまして、第五福龍丸の久保山さんが生命を奪われたことも忘れてはなりません。私たちは、核被害を受け、しかも、このことが今日ようやく世界の世論となりまして、何が何でも核爆発は停止しなければならない、これを許してはならない、これを侵すものは人類の敵であるとさえいわれております。
これは、日本は原爆を受けた国で、最初の原爆を被爆した国民であって、福龍丸事件に至る三回の被爆ということで神経過敏になっているかもしれませんが、今一番問題になって、きょうも安川社長にいろいろ伺ったのは、安全性がどう確保されるかということです。そのことでいろいろと御考慮を願いたい。
第五福龍丸のときは、大体一人当り二百-万円、久保山未亡人に対しては六百五十万円というのが出ておる。ジラードの場合は約六十三万円請求が出ておる。飛行機が落ちても、あるいは国鉄の車に乗って死亡した場合でも、こんなものじゃない。これは、一体調達庁当局はどういうふうにお考えになっておられるのか、お答え願いいただきたい。
それからなお、これらに伴いまして、将来南方からとれました魚その他が、また前の福龍丸のような事故が起きてはいけないということでございまして、これは、前の第五福龍丸以来、われわれの方で定期的に、また適当な数を、それぞれ魚市場の南方でとれる特別な魚の内臓につきまして、私の方の手で検査を続けまして、少し怪しくなれば、この検査のデータに基きまして、直ちに今までわかっております手を打とう、かようなつもりでおります
わが国は、昭和二十年広島や長崎でおそろしい原爆の被害を体験し、続いて二十九年にはビキニ島で行われた原爆実験に際して第五福龍丸が被害をこうむったのみでなく、久保山船長初め多くの犠牲者を出しました。実に私たちは三たびにわたる原水爆の唯一の被災国なのでございます。
○清澤俊英君 この前ビキニの福龍丸ですか、問題がありましたときは、何か臨時措置で、あれとは別でしょうけれども、一応これを補償になる前に、救済策を閣議か何かできめて、出されたでしょう。
今のビキニの際の福龍丸の乗員の問題につきましては、これはどうも個人の問題に関係いたしますので、あまり私から公けの席では詳しくお話することもどうかと思うのでありますが、大体のところを申しますと、一時障害を受けておられましたが、大部分の人が回復されました。このことは広島、長崎の被爆者の場合も同じことが言われたのであります。
と同時にもうその当時はビキニの例の第五福龍丸事件でございますが、ああいうことが起っておりました、ものですから、これは基礎医学だけの問題ではない、今や公衆衛生の問題にもなるということでございまして、あわせて放射線衛生研究所というものを厚生省の所管で作ったらよいであろう。
その際第五福龍丸から取ったビキニの灰を示されましたが、当時を想起するとともに、放射性元素の研究と、放射性落下塵の観測にささげてきた約十名の研究員に、心からの敬意を払ってきました。なお、この研究室で特に要望されたことは、科学研究費等補助金の配分が顔によって流れるような感じを受けるが、これを何とか是正してほしい、ということでありました。
しかしながら、先ほどの大橋参考人からの話も出ておりましたし、あるいは伏見参考人も、科学的な問題でなく、社会的な問題だと思う、こう言われておったわけですが、率直に言って、今われわれ日本人の、原子力という言葉から受ける印象は、やはり長崎、広島のあの惨事であり、かつての福龍丸のあの惨事であります。それがやはりわれわれの頭の中、胸の中にあるわけです。
先ほどもちょっと出ましたが、もちろん今そんなことを言っておるのは時代おくれであり、あるいは考え違いであるかもしれぬが、日本人の多くが、原子力という言葉から受けるものは、長崎、広島、そして福龍丸なんです。この恐怖心をどう除いていくか、こういうことなんです。それがない限り、今後この種の問題はいつも問題をかもしてくると思うのです。
このときもお役所関係や、特に新聞記者の方々に——非常に妙な、福龍丸事件以来、あたかも放射能の事件をマグロが全部しょったかのようなニュースが非常に多く出て、われわれ業者としては泣いたわけであります。そういう意味で、マグロはそんなに心配ないのだということで、そのときマグロを相当出しまして、試食していただいた事業はございます。
日本は、昭和二十年八月の六日広島に、八月の十一日長崎に、昭和二十九年三月一日南太平洋ビキ二島において第三福龍丸にと、三たび原水爆の試練を受けて、その残虐性は身をもって味わっておるのであります。
直接福龍丸のような事件が起ることが被害ではございません。海流の汚染の問題にいたしましても、あるいは魚族に対する汚染の問題にいたしましても、あるいは空気汚染の問題にしても、被害はあるにきまっております。日本国民の生活に被害を与えないなどということは、思い上ったことを言うなというのだ。こういうことを言うのは大体不届きですよ。
しかし福龍丸の例もあることでございますから、万一災害が発生するようなことがあっては困るので、万全の災害予防の措置をとってくれということと、そして万一不幸にして事件が起った場合には、十分な補償を考慮してくれ、そういう申し入れをしておるわけであります。
そうしますと、残る、つまり福龍丸のような事件の被害、これは先方が人間としてできるあらゆる予防措置を講じておると言っておるのでございますから、これをいや、また福龍丸事件が起るんだ、起るんだと言って、それでまた振り返って根拠にすることは、先方の回答ぶりからいたしますとできないと考えるのであります。
一昨年の福龍丸のビキニ補償、これも日本側は当然損害賠償であるべきものであると主張いたしまたのでありまするが、先方はやはり見舞金ということで補償したわけであります。補償という字は使ってありますが、それは損害賠償についての補償ではなくて、見舞金としての補償であります。
先ほど福龍丸患者のその後の問題につきまして、特に生殖細胞の消長についてお尋ねがあったわけであります。この点につきましては、かねて厚生省といたしましてもきわめて関心を持って調べておったそうでございます。ただ事の性質上、なかなか強制的にも調べられないことでございますので、人数等がきわめて少く、また定期的に調べるようなこともきわめて困難な事情にあります。
○岡井政府委員 この前の福龍丸事件がありました苦い経験にかんがみまして今回は早目に、アメリカからの情報がわかりました際に、各関係船には確認証を取りつけて、確実に情報を流しております。
○楠本政府委員 福龍丸の患者のその後につきましては、県当局に絶えず健康管理をいたさせております。現在まで続けておりますが、今までのところは、特に変化は認めておりません。ただはなはだ残念でございますが、ただいまの妊娠関係等につきましては、さっそく調べましてお答えをいたしたい、かように考えます。
第二のは、不幸にして第五福龍丸が放射能を持っております灰をかぶりまして戻って参りました。
また三好先生の立場では、過去の福龍丸の船員の場合はこれは障害があったにきまっておるわけでありますが、これから問題になる原水爆の実験のことに関しましては——福龍丸の船員さんの障害というものは、これだけを対象にしたらもちろん大きな阻害でありますが、それ以外の原水爆実験に伴う広範な放射性物質の汚染ということによる人体の障害の有無ということになるだろうと思います。
ただ、これはやや学者として脱線かもわかりませんが、国際司法裁判所への提訴をアメリカが受諾するというような態度があるならば、この前の福龍丸事件の場合でも、法律問題を引っ込めないで、あくまで法律問題として堂々と賠償の支払いをしてくると私は思うのです。そういう法律問題にすることがいやなので、あくまでこれは政治的に解決しようというアメリカの政策だと思います。
第三には、福龍丸の問題がある。